マルクス主義の旗の下に(読み)マルクスしゅぎのはたのもとに

世界大百科事典 第2版 「マルクス主義の旗の下に」の意味・わかりやすい解説

マルクスしゅぎのはたのもとに【マルクス主義の旗の下に】

戦前の日本の共産主義理論雑誌(月刊誌)。1930年6月,白楊社から刊行された。同名のドイツの雑誌からの翻訳が中心である。次いで同年9月,プロレタリア科学研究所(プロ科)の編集で鉄塔書院により〈ロシア版〉が創刊された。翌年10月より,編集がプロ科,発行が白楊社として一本化され,33年に廃刊されるまでドイツやソ連の国際情勢分析や哲学論争の紹介に貢献した。また同名の雑誌がイスクラ閣からも出ていた。なお,雑誌《マルキシズムの旗の下に》(1926年5~12月)は福本和夫が発行した個人雑誌である。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

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