マルクス(Wilhelm Marx)(読み)まるくす(英語表記)Wilhelm Marx

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

マルクス(Wilhelm Marx)
まるくす
Wilhelm Marx
(1863―1946)

ドイツ政治家。司法界で活動するかたわら、第一次世界大戦前よりカトリック中央党議員を務め、ワイマール共和国では1921年から1928年まで同党国会議員団長の地位にあった。政治家としての個性には乏しいが、中道派の要(かなめ)としての中央党位置と、彼自身の取りまとめの巧みさから、1923年11月首相となって、ドーズ案成立を導き、1926~1928年にも二度にわたり中道少数内閣を組織した。

[木村靖二]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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