日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
マリク(Yakov Aleksandrovich Malik)
まりく
Яков Александрович Малик/Yakov Aleksandrovich Malik
(1906―1980)
ソ連の外交官。ウクライナ出身。1937年に外交官養成所を卒業して外務人民委員部に入り、1939年(昭和14)駐日大使館参事官、1942年駐日大使に就任した。1945年日ソ開戦に伴い帰国。戦後、対日理事会の政治顧問、外務次官、国連代表を歴任し、1953年から1960年まで駐英大使、その間1955~1956年に日ソ国交正常化ロンドン交渉のソ連側全権を務めた。その後ふたたび国連代表を務めたが、1976年自動車事故で重傷を負い、引退した。
[原 暉之]