マリア(1世)(読み)まりあ(英語表記)Maria Ⅰ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「マリア(1世)」の意味・わかりやすい解説

マリア(1世)
まりあ
Maria Ⅰ
(1734―1816)

ポルトガルの女王(在位1777~1816)。ブラガンサ朝第6代の王で、敬虔(けいけん)女王a Piedosaともよばれる。父王ジョゼ1世José Ⅰ(1714―1777、在位1750~1777)の死後即位すると、ただちに独裁者ポンバル侯を解任したが、彼の政策はほぼ継承され、1780年代から著しい経済繁栄をみた。フランス革命に大きなショックを受け、1792年息子のジョアン(のちのジョアン6世)が摂政(せっしょう)についた。1807年ナポレオン軍の侵入により王室ともどもブラジルに亡命し、リオで死去した。

[金七紀男]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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