日本大百科全書(ニッポニカ) の解説 マリ(John Middleton Murry)まりJohn Middleton Murry(1889―1957) イギリスの批評家。女流作家キャサリン・マンスフィールドの夫。月刊文芸誌『アデルフィ』を主宰(1923~48)するかたわら広い分野にわたって著述。玉石混交といわれる乱作にもかかわらず、処女評論『ドストエフスキー』(1916)をはじめ、キーツとシェークスピア、D・H・ローレンス、ブレイクらを論じたロマン主義的立場からの論著、広い文学的素養を示す『文体の問題』(1922)などの好著がある。[土岐恒二][参照項目] | マンスフィールド 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例