マラリア療法(読み)マラリアりょうほう

精選版 日本国語大辞典 「マラリア療法」の意味・読み・例文・類語

マラリア‐りょうほう ‥レウハフ【マラリア療法】

〘名〙 脊髄癆(せきずいろう)麻痺性痴呆(まひせいちほう)などの後期梅毒患者に弱毒マラリアを接種して行なう発熱療法

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デジタル大辞泉 「マラリア療法」の意味・読み・例文・類語

マラリア‐りょうほう〔‐レウハフ〕【マラリア療法】

毒性の比較的弱い三日熱マラリア病原虫を接種して行う発熱療法。梅毒治療などに用いられた。

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世界大百科事典(旧版)内のマラリア療法の言及

【発熱療法】より

…19世紀後半,腸チフスにかかって発熱した精神病者の精神症状が消失したとの報告から,発熱の精神病治療への応用が考えられるようになった。1917年にヤウレックJulius Wagner Jauregg(1857‐1940)によって,梅毒性精神病の進行麻痺に対する三日熱マラリア原虫接種による発熱療法(マラリア療法)が確立した。ヤウレックはこれによって1927年度のノーベル生理・医学賞を受けた。…

※「マラリア療法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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