マラムレシュ地方の木造教会群(読み)マラムレシュちほうのもくぞうきょうかいぐん

世界遺産詳解 の解説

マラムレシュちほうのもくぞうきょうかいぐん【マラムレシュ地方の木造教会群】

1999年に登録されたルーマニア世界遺産文化遺産)で、同国北部のマラムレシュ地方に位置する。この地方には、建物すべてが木で造られたゴシック様式の8つの教会がある。1364年に建てられた教会が最も古く、ほとんどの教会は18世紀から19世紀にかけて建てられている。これらの教会は、建立された時代は異なっても、レースのような軒、魚の鱗のようなパターンにカットされた木の屋根瓦、長く四角いとんがり帽子の形をした屋根という共通の特徴がある。今も中世ヨーロッパの農村特有の文化的景観を形成していることなどが評価され、世界遺産に登録された。◇英名はWooden Churches of Maramureş

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android