マラガ酒(読み)まらがしゅ(英語表記)malaga

日本大百科全書(ニッポニカ) 「マラガ酒」の意味・わかりやすい解説

マラガ酒
まらがしゅ
malaga

スペインの南西部、マラガ湾に面するマラガ付近の丘陵地帯でつくられる、甘口の色の濃いデザートワインである。マラガ酒製造に使われるブドウは、香りに特徴のあるマスカット種を使い、約1週間天日で乾燥したのち、絞って発酵させる。次に発酵液にペドロ・ヒメネス種のブドウ果汁を煮詰めたものやブランデーを加えて、アルコール分と甘味を調製したのち貯蔵する。この酒の貯蔵にはシェリーに似たソレラ法がとられることもある。17~19%のアルコール、15%以上の糖を含む。なお、同じマスカット種を使った甘味の強い補強酒に、ポルトガルのモスカテルがある。長年の熟成を経て、マスカット香がなくなり、ココアのような香りとなり、色は黒ずんでいる。

[原 昌道]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

飲み物がわかる辞典 「マラガ酒」の解説

マラガしゅ【マラガ酒】


マラガワイン。⇒マラガワイン

出典 講談社飲み物がわかる辞典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android