マラガシー語(読み)まらがしーご

日本大百科全書(ニッポニカ) 「マラガシー語」の意味・わかりやすい解説

マラガシー語
まらがしーご

インド洋西端のマダガスカル島の、フランス語と並ぶ公用語マダガスカル語ともいう。オーストロネシア語族ヘスペロネシア語派に属する。使用人口は650万人。約18の方言があるが、首都アンタナナリボのメリナ方言(ホバ語ともいう)が標準語とされる。ローマ字による正書法は1823年に制定された。この島にインドネシア方面から民族移動が行われたのは紀元前後と推定されるが、その後東アフリカのバントゥー系、アラビア系の文化的言語的影響を被っている。

崎山 理]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マラガシー語」の意味・わかりやすい解説

マラガシー語
マラガシーご
Malagasy language

マダガスカルの公用語。使用人口はおよそ 800万人以上で,オーストロネシア語族一つインドネシア語派に属する。方言としては,バラ方言,テサカ方言,テムラ方言などがあるが,最も重要なのはホーバ方言 (メリナ方言ともいう) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android