マトグロッソ州(読み)マトグロッソ(英語表記)Mato Grosso

デジタル大辞泉 「マトグロッソ州」の意味・読み・例文・類語

マト‐グロッソ(Mato Grosso)

《深い森の意》ブラジル中西部にある州。当初はスペイン領だったが、17世紀にポルトガル獲得。南西部にはパンタナール湿地北部にはセルバス密林が広がる。1979年にマトグロッソドスル州を分離州都クイアバ。マットグロッソ。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マトグロッソ州」の意味・わかりやすい解説

マトグロッソ〔州〕
マトグロッソ
Mato Grosso

ブラジル中部西寄りの州。州都クイアバ。ブラジル高原の西部を占める州で,西はボリビアと国境を接する。中・北部はアマゾン川支流シング川,タパジョス川などの上流域に,南部はラプラタ川水系パラグアイ川の上流域に属し,マトグロッソ高原とパレシス山脈が両水系の分水界をなす。大部分は標高 200~500mの丘陵地帯から成るが,南西部にはパンタナルと呼ばれる低湿地帯が広がる。サバナ気候で,5~9月が乾季。年降水量は 1300~1500mm。南部は林地性のサバナ地帯であるが,北部は熱帯雨林におおわれる。人口密度は低く,州都以外には都市も未発達。牧牛と農業が主産業。林業も盛んで,ゴム,薬用植物,木材などを産する。金,ダイヤモンド,鉄,ニッケル白金などの鉱物資源があるが,開発は進んでいない。主要交通路は水路であるが,サンパウロから州都を経てサンタレンにいたるトランスアマゾン・ハイウェーが建設され,首都ブラジリアからペルー方面へ通じる幹線道路が南部を横断する。面積 90万 1421km2。人口 202万 581 (1991推計) 。

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