マデリウ-ペラフィタ-クラーロル渓谷(読み)マデリウペラフィタクラーロルけいこく

世界遺産詳解 の解説

マデリウペラフィタクラーロルけいこく【マデリウ-ペラフィタ-クラーロル渓谷】

2004年に登録、2006年に登録内容が変更されたアンドラの世界遺産(文化遺産)で、フランスとスペインの国境ピレネー山脈東部の同国南東部に位置する。これらの渓谷には、アンドラ・ラ・ヴェラ、サン・ジュリア・デ・ロリア、エスカルデ・エンゴダニーの3つの集落があり、国土面積の約10分の1(42.47km2)を占める。ピレネー山脈の自然のなかに岩肌の絶壁氷河森林や湖、草原河川などを形成している。さらにこの一帯では、ピレネー山脈の高山帯に暮らす人々が農業、牧畜を営み、牧草地、山小屋、鉄の精錬所跡などが点在していて、700年以上にわたって山岳地域の人々が営んできた生活の、文化的景観を保ち続けた。こうした歴史を例証する重要なものとして、世界遺産に登録された。2006年には、バッファーゾーンの拡大登録もされた。◇英名はMadriu-Perafita-Claror Valley

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

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