マダラカマドウマ(読み)まだらかまどうま(英語表記)Japanese camel cricket

日本大百科全書(ニッポニカ) 「マダラカマドウマ」の意味・わかりやすい解説

マダラカマドウマ
まだらかまどうま / 斑竈馬
Japanese camel cricket
[学] Diestrammena japonica

昆虫綱直翅(ちょくし)目カマドウマ科に属する昆虫。全身黒白の斑(まだら)模様のある大形のカマドウマである。日本固有種で、各地に普通にみられるが、北アメリカにも人為的に入り、分布を広げている。体長20~25ミリ。黒色紋は不規則な形状である。触角は長い。また後肢も長く、力強い。後肢の脛節(けいせつ)の上縁には細かい棘(とげ)が間隔を置いて並んでいる。夜行性で雑食性。洞穴、林内に普通にみられ、人家の内外にも多い。

[山崎柄根]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のマダラカマドウマの言及

【カマドウマ(竈馬)】より

…灯火に集まった小昆虫を食べにくることもある。この仲間は日本では,ほかに大型で黒と白のまだらのマダラカマドウマD.japonica,家屋内にすむ中型のクラズミウマTachycines asynamorusがよく知られている。ホラズミウマT.horazumiのように石灰洞にのみ見られる種も知られている。…

※「マダラカマドウマ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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