マスジッド・イ・シャー(読み)ますじっどいしゃー(英語表記)Masjid-i-Shah ペルシア語

日本大百科全書(ニッポニカ) 「マスジッド・イ・シャー」の意味・わかりやすい解説

マスジッド・イ・シャー
ますじっどいしゃー
Masjid-i-Shah ペルシア語

イラン中部、イスファハーンにあるイスラム寺院ペルシア語で「王のモスク」を意味する。サファビー朝の名君アッバース1世が1612年に造営を始め、王の没後の1637年に完成した。「王の広場」に面した堂々たる外門から中に進むと、四方に壮大なイーワーンイスラム建築独特の門のような形をしたホール)と二層のアーケードを配した中庭があり、高さ54メートルのドームがそびえている。壁面はすべて精妙なタイルモザイクで覆われ、その美しさは比類がない。イランに現存している建造物のなかでも最高傑作の一つとされる。

[紅山雪夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android