マジックミラー

精選版 日本国語大辞典 「マジックミラー」の意味・読み・例文・類語

マジック‐ミラー

〘名〙 (洋語magic mirror) 板ガラスに銀や錫鍍金をして半透膜にしたもの。窓などにはめると、内外の明るさの差により、暗い方から明るい方を見ることができるが、明るい方からは外光反射率が高いため暗い方がよく見えない。マジックガラス
※野獣死すべし 復讐篇(1960)〈大藪春彦〉現金輸送車「内側からだけ見とおすことの出来るマジック・ミラーの表戸視線を放っていた」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「マジックミラー」の意味・読み・例文・類語

マジック‐ミラー

《〈和〉magic+mirror》明るい側を見るときには透けて見えるが、明るい側からは反射のために見えないガラス。板ガラスに銀や錫をめっきして半透明にしたもの。マジックガラス。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「マジックミラー」の意味・わかりやすい解説

マジックミラー

英語でmagic mirrorといえば未来のことや遠く情景を映す魔法の鏡という意味であり,また,光を壁などに反射させたとき鏡の裏の彫刻に似た模様が現れる,いわゆる魔鏡を指す場合もある。しかし日本では,明るい側からは反射して透視できず,暗い側からは透視できる鏡,すなわち半透鏡(半透明鏡,ハーフミラーhalf mirrorともいう)の俗称としてこのことばが使われている。鏡は一般にガラスの表面あるいは裏面に反射用の金属膜(反射膜)を塗布して作られるが,半透鏡はこの反射膜を薄くして裏側にもガラスを合わせたもので,光の一部を透過し一部を反射する。膜の厚さによって透過光と反射光の割合を任意に選定できる。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

デジタル大辞泉プラス 「マジックミラー」の解説

マジックミラー

有栖川有栖の長編推理小説。1990年刊行。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android