マゴ(英語表記)Mago; Magōn

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マゴ」の意味・わかりやすい解説

マゴ
Mago; Magōn

[生]?
[没]前203頃
カルタゴ将軍ハミルカル・バルカスの末子,ハンニバルの弟。第2次ポエニ戦争に参加し,カンネーの戦い (前 216) に勝利したあとスペインで活躍したが,前 206年スキピオ・アフリカヌスイリパの戦いで敗れ,次いで前 203年ガリア・キサルピナで敗退,カルタゴヘ退却の船中戦傷のため死んだ。

マゴ
Mago; Magōn

[生]前550
[没]前500頃
カルタゴの将軍,カルタゴ軍確立の功労者。現在のサルジニアからスペインあたりまでカルタゴの勢力を伸ばした。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のマゴの言及

【カルタゴ】より

…交易統制,勢力圏確保,外国船排撃等,大商人の利害を体現するカルタゴ国家の対外政策遂行はこの政体においてこそ可能であった。門閥中マゴMago家等軍人一門の出身者は,傭兵軍を後ろだてに交易活動から締め出された下層市民の支持を得てなん度か僭主化をめざしたが,寡頭政転覆には至らず,またリビア人反乱,傭兵反乱もカルタゴの支配を揺るがさなかった。他方,下層市民とリビア人の通婚の結果リビア人のフェニキア化は相当進行し,ポエニ的制度を備えた原住民都市も出現した。…

※「マゴ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android