マクンバ(読み)まくんば

改訂新版 世界大百科事典 「マクンバ」の意味・わかりやすい解説

マクンバ
macumba[ポルトガル]

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のマクンバの言及

【アフロ・アメリカ文化】より

…そしてキューバの一部で話されているニャニギスモは,スペイン語とヨルバ語の混合したものである。
[宗教]
 一般にアフロ・アメリカの宗教という場合に挙げられるのは,ハイチのブードゥー,ブラジルのマクンバ(ウンバンダ),キューバのサンテリーアなどであるが,そのいずれもが西アフリカのフォン族やヨルバ族に起源を持つ原始宗教とカトリックとの混交宗教である。スペインやポルトガルの植民当局が植民政策の一つとして原住民インディオや黒人奴隷にカトリックへの改宗を強制したことはよく知られている。…

【ウンバンダ】より

…16世紀以来砂糖プランテーションの労働力として,おもにアフリカ西海岸から強制移住させられた黒人奴隷の宗教が母体となってはいるが,新大陸の条件下で大きく変貌し,他宗教との習合も激しいので,一概にアフリカ宗教と呼ぶのは適当でない。アフリカにおける出自文化の差も大きく,スーダンのヨルバ文化の影響の強いのをカンドンブレ,コンゴ,アンゴラのバントゥー色の濃いのをマクンバと呼ぶ。またインディオ文化の要素が強いのをカンドンブレ・デ・カボクロという。…

【ラテン・アメリカ】より

…19世紀にはフランスからカルデシスモkardecismoの心霊術の影響が現れ,ブラジル黒人宗教にオカルト的色彩が強まる。マクンバmacumbaはこの流れをくむ集団で都市下層の黒人の入信者が多い。
[プロテスタント]
 プロテスタントの本格的布教は,ここ100年以来で,とくに第2次大戦後急速に勢力を伸ばしたのは新興セクトであり,なかでもペンテコステ派は聖霊降臨によって異言glossarariaを語るのを神の恵みと理解することから人気を集め,1950年代にブラジルで150万の信徒を獲得したという。…

※「マクンバ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android