マクロ(英語表記)macro

翻訳|macro

デジタル大辞泉 「マクロ」の意味・読み・例文・類語

マクロ(macro)

[名・形動]
巨大であること。巨視的であること。また、そのさま。「マクロ展望」⇔ミクロ
パソコンで、複雑な操作手順をあらかじめ登録しておき、必要なときに簡単に実行させる機能。マクロ機能
[類語](1大きい大きな大いなるでかいでっかいどでかい馬鹿でかい大振り大形大柄大口大作り大粒粗大肥大嵩張かさばビッグ巨大ジャンボ過大ジャイアントマキシマムマンモスキングサイズ豪壮雄大壮大大規模壮麗広壮極大最大特大強大超弩級ちょうどきゅう大掛かり大仕掛け大大的でかでか

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精選版 日本国語大辞典 「マクロ」の意味・読み・例文・類語

マクロ

〘名〙
① (形動) (macro) 巨大であること。また、巨視的であること。また、そのさま。「マクロな視点とミクロな視点」⇔ミクロ
生物の世界(1940)〈今西錦司〉五「これをそれぞれ小(ミクロ)進化(エボリューション)、大(マクロ)進化といってもいい」
② (macro) パソコンの操作手順を記憶させたり、プログラム化して一連の操作を自動化する機能。表計算ソフトやワープロデータベースソフトなど業務用ソフトの多くに搭載されている。

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改訂新版 世界大百科事典 「マクロ」の意味・わかりやすい解説

マクロ

本来は〈巨(おお)きい〉ことを意味するギリシア語であるが,ここでは英語のmacroscopic(巨視的)の省略形の意味で理解する。さらに,巨視的という語も〈ものごとを大づかみにとらえる〉という意味で一般的に使われるが,自然科学での用法に限定しておく。マクロは,その反対概念としてのミクロを予想して用いられることが多いが,ミクロの取り方によってマクロの意味も違ってくる。例えば古典的な(つまり量子力学を考慮に入れない)統計力学においては,物質の現象面での性質やふるまい(例えば熱現象)は,原子レベルでの力学と確率論で記述されるが,この文脈にあっては,統計力学的考慮はミクロになり,現象上の記述はマクロになる。しかし,統計力学は,原子(分子)1個1個の力学的ふるまいを完全に時系列のなかで追うのではなく,確率論的な考慮を加える(例えばギブズの理論)のだから,1個1個の確定的記述を問題にしようとする視点をミクロとすれば,統計力学的取扱いはマクロと呼べる。量子力学は素粒子レベルsub-atomic levelを扱うが,古典力学とは物理的系についての記述の様式が本質的に異なる。そこから観測の問題も生ずるが,こうした場面では,量子力学的記述の立場をミクロ,古典力学的記述の立場をマクロとして区別するのが通例である。
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IT用語がわかる辞典 「マクロ」の解説

マクロ【macro】

表計算ソフトワープロソフトなどのアプリケーションソフトで、よく使う操作手順をあらかじめ登録して、必要なときに簡単に実行できるようにする機能。操作の登録方法には、一連の作業をソフトに記憶させる方法と、マクロ言語でプログラムに指示を組み込む方法がある。

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ASCII.jpデジタル用語辞典 「マクロ」の解説

マクロ

プログラムの複数の命令を実行する順番に定義したもの。プログラム中にマクロ命令を記述すると、定義された複数の命令が順番に実行されることになる。単に、マクロと呼ぶこともある。言語が定義した命令と、プログラマーが定義した命令とがある。なお、マクロを使ってプログラムのコーディングを行うことをマクロコーディングという。

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パソコンで困ったときに開く本 「マクロ」の解説

マクロ

ソフトの操作を自動的に行わせる機能です。頻繁に行う操作を登録することで、何度も同じ操作をしないで済みます。マクロを使うには、マクロ機能のあるソフトが必要です。
⇨スクリプト

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とっさの日本語便利帳 「マクロ」の解説

マクロ

「マクロ経済学」の略。

出典 (株)朝日新聞出版発行「とっさの日本語便利帳」とっさの日本語便利帳について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マクロ」の意味・わかりやすい解説

マクロ

巨視的」のページをご覧ください。

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