マクシミリアン[1世](読み)マクシミリアン

百科事典マイペディア 「マクシミリアン[1世]」の意味・わかりやすい解説

マクシミリアン[1世]【マクシミリアン】

神聖ローマ皇帝(1493年―1519年,戴冠は1508年)。ハプスブルク家出身。フリードリヒ3世の子。1477年ブルゴーニュ公女との婚姻によりネーデルラントを相続するが,フランスとの抗争に巻きこまれる。1495年以降,永久平和令の発布,帝国裁判所の設置などの一連の帝国改造計画を実施したが,保守派諸侯や都市の反対で失敗。ミラノナポリをめぐるフランスとのイタリア戦争ボヘミアハンガリーの継承権獲得に起因したトルコとの確執,スイスの独立承認など対外的にも多事だった。同時代の民衆,特に人文主義者たちに人気があり,〈最後の騎士〉と呼ばれた。
→関連項目イザークインスブルックウェルスカール[5世]シャルル[勇胆公]

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