マウリーニ学派(読み)まうりーにがくは

世界大百科事典(旧版)内のマウリーニ学派の言及

【教会史】より

…しかしカトリックのバロニウスCaesar Baronius(1538‐1607)は,いっそう多くの史料による総合的研究に基づいて,1198年までの《教会年譜》12巻を公刊し,この見解を反駁した。 学術的教会年譜の作成は,その後他の歴史家によって継続され,教会史への新たな興味を喚起したので,17~18世紀には,イエズス会のボランドゥス学派やベネディクト会のマウリーニ学派らによる膨大な年譜が作成され,数多くの教会史家が輩出した。古代,中世の年代史家chroniclerが多少自分の見解を入れたのに比べ,16世紀以来の年譜作者annalistは,史実にできるだけ忠実であろうとする客観性を重視した。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」