日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
ポロック(Sir Frederick Pollock)
ぽろっく
Sir Frederick Pollock
(1845―1937)
イギリスの法律家。ロンドンに生まれ、ケンブリッジ大学を卒業した。1871年にバリスターとなり、ロンドン大学(1882~1883)、オックスフォード大学(1883~1903)の法理学の教授であったほか、法曹学院のコモン・ローの教授も務めた。また、法律雑誌として伝統のある『ロー・クォータリー・レビュー』The Law Quarterly Reviewの発刊に尽力し、34年間その編集にもあたった。博識で、とくに哲学に明るく、半世紀以上にわたって、イギリス法の発展に影響を与えた。著作も多く、『契約法原理』(1876)、『コモン・ローの拡張』(1904)などが著名である。
[堀部政男]