ポルトノボ(英語表記)Porto-Novo

翻訳|Porto-Novo

精選版 日本国語大辞典 「ポルトノボ」の意味・読み・例文・類語

ポルト‐ノボ

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デジタル大辞泉 「ポルトノボ」の意味・読み・例文・類語

ポルト‐ノボ(Porto Novo)

西アフリカ、ベナン共和国の首都。ギニア湾岸にある潟湖に臨む港湾都市。憲法上の首都だが、行政機能の多くはコトヌーに置かれている。16世紀頃に成立した王国の都があった場所で、かつての王宮跡が残っている。18世紀半ばにポルトガルの奴隷交易の拠点となり、「新しい港」を意味する現名称になった。人口、行政区23万(2000)。

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改訂新版 世界大百科事典 「ポルトノボ」の意味・わかりやすい解説

ポルト・ノボ
Porto-Novo

西アフリカ,ギニア湾に面したベニン共和国の首都。人口23万(2004)。国の南東端,同名のラグーン(潟)に臨む港町であるが,港湾施設は近代化されていない。かつての王国の王宮や重臣の居住区が残っている。陶器衣料,革細工など伝統工芸が盛んで,水産業の基地でもある。16世紀後半ころに成立した王国の都としてアジャチェと呼ばれていたが,1752年にポルトガルが奴隷貿易の基地とし,ポルト・ノボと称するにいたった。ポルト・ノボの王は1863年にフランスと条約を結び,その保護下に入った。94年フランスはポルト・ノボなどの王国を植民地として統治し,1900年にポルト・ノボをその主都とした。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ポルトノボ」の意味・わかりやすい解説

ポルトノボ
Porto-Novo

ベナンの首都。ウエメ県の県都。ベナン南東部,ギニア湾岸から約 10km内陸の潟湖に臨む。 17世紀後半に部族王国の首都として建設され,オグボノウと呼ばれていたが,1752年ポルトガルが港を建設,現名に改称し,奴隷貿易の基地とした。 19世紀中頃からフランスが支配,1863年王国はフランスと条約を結ぶなどして 19世紀末まで存続。商業中心地は 1965年からコトヌーに移ったが,コトヌーと結ばれた鉄道沿線にあり,パーム油,パーム核,民芸品 (陶器,布製品,皮細工など) ,水産物集散地としてにぎわう。ポルトガル風の古い建物や王宮が残り,ベナン独自の守護神信仰の神殿などがある。人口 27万6993(2009)。

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