ポリエチレン系合成繊維(読み)ポリエチレンけいごうせいせんい(英語表記)polyethylene fibre

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ポリエチレン系合成繊維」の意味・わかりやすい解説

ポリエチレン系合成繊維
ポリエチレンけいごうせいせんい
polyethylene fibre

石油クラッキングより得られるエチレン原料とし,溶融紡糸してつくる合成繊維。高圧法または低圧法によって重合される。高圧ポリエチレンは強度融点,耐摩耗性の点で,低圧ポリエチレンに劣る。比重が軽いという特性があるが,染色性に劣るうえ耐熱性も乏しい。モノフィラメントで製造されることが多く,漁網,ロープ,防虫網,はえなわ (延縄) などの産業用のほか,靴・カバン地,掛布,レースなどとしても利用される。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android