フランス中西部、ビエンヌ県の県都。人口8万3448(1999)。パリの南西329キロメートル、クラン川に臨む。旧ポアトゥー州の州都で、司教座、控訴院、大学が置かれている。この地方の行政、文化、商業の中心地であるとともに、歴史的な建造物が多いことから観光地ともなっている。従来は農畜産物の集散地であったが、電気機械、ゴム、機械、印刷、窯業などの工業が発展している。
[高橋伸夫]
ガロ・ローマ時代にリモーヌムとよばれ、4世紀には主要な司教座都市となった。12世紀にイギリス王領に吸収されたが、王妃アリエノール・ダキテーヌは夫王と別居して当地に宮廷をつくり、「恋愛法廷」を開き騎士文化のサロンを築いた。百年戦争初期、英仏両軍が激突したポアチエの戦い(1356)の戦場は、当市南東のモーペルチュイMaupertuisの台地である。宗教改革時代には、新旧両教徒の流血の衝突がみられたが、古くからカトリック信仰の拠点であった。サン・ジャン洗礼堂(4世紀)、ノートル・ダム・ラ・グランド寺院(12世紀)など、ポアトゥー・ロマネスク様式の教会建築が多い。
[千葉治男]
敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...
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