ボールドウィン(Stanley Baldwin, 1st Earl Baldwin of Bewdley)(読み)ぼーるどうぃん(英語表記)Stanley Baldwin, 1st Earl Baldwin of Bewdley

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ボールドウィン(Stanley Baldwin, 1st Earl Baldwin of Bewdley)
ぼーるどうぃん
Stanley Baldwin, 1st Earl Baldwin of Bewdley
(1867―1947)

イギリスの政治家。鉄鋼業者の子として生まれ、ケンブリッジ大学を卒業後、家業に従事した。1908年保守党下院議員となり、1921年ロイド・ジョージ内閣の商務相に就任した。1922年カールトン・クラブでの演説が直接のきっかけとなって、保守、自由両党の連立が崩れ、保守党内閣が成立すると財務相を務め、1923年5月ボナ・ローの後を継いで首相となった。しかし同年11月の選挙で保護主義を掲げたために保守党の議席を減らし、最初の労働党内閣の誕生に道を開いた。1924年11月ふたたび首相の座につき、金本位制復帰を断行、1926年のゼネストでは危地に陥ったが、穏健派の労働組合指導者の切り崩しを図って成功した。1931年からのマクドナルド挙国一致内閣での枢密院議長を経て、1935年6月三たび首相となり、本格的な軍備強化に乗り出した。

[木畑洋一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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