ボーリング(Edwin Garrigues Boring)(読み)ぼーりんぐ(英語表記)Edwin Garrigues Boring

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ボーリング(Edwin Garrigues Boring)
ぼーりんぐ
Edwin Garrigues Boring
(1886―1968)

アメリカの実験心理学者。ペンシルベニア州に生まれる。1904年にコーネル大学工学部に進み、卒業後、製鋼会社の技師や学校の教師などをしたが、ふたたびコーネル大学に戻り、今度は心理学の勉強を始めた。1914年に学位をとり、その年、同じ心理学者であるルーシィ・ディLucy M. Day(1886―1996)と結婚。1918年には従軍し、陸軍医務部で心理テストの仕事をした。1919年にクラーク大学教授となったのち、1922年からはハーバード大学準教授となり、終生教授として、ハーバード大学の心理学の発展とアメリカ心理学会の進歩功績を残し、1928年には会長となった。業績として歴史に残るものは、1929年に刊行された『実験心理学史』で、1950年に改訂版が出されたが、近代の心理学を概観する定本となっている。

[春木 豊]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android