日本大百科全書(ニッポニカ) の解説 ボードマー(Johann Jakob Bodmer、批評家)ぼーどまーJohann Jakob Bodmer(1698―1783) スイス、チューリヒの啓蒙(けいもう)的批評家。生涯、神学校の国史学教授。文芸論では同僚のブライティンガーとともに、ミルトンの『失楽園』の崇高性を範とし、創作、鑑賞の原理を想像力に求めた。このためライプツィヒの悟性万能主義のゴットシェットと対立するが、1740~50年代ドイツの若い世代に支持された。中世文学(吟遊詩人のミンネザングや『ニーベルンゲンの歌』)の写本収集の功績も大きい。[南大路振一] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例