ボーシャン(Pierre Beauchamp)(読み)ぼーしゃん(英語表記)Pierre Beauchamp

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ボーシャン(Pierre Beauchamp)
ぼーしゃん
Pierre Beauchamp
(1636―1719)

フランスの舞踊家、振付者。ベルサイユに生まれる。音楽と舞踊に精通した家庭に育ち、宮廷バレエに出演、1661年王立舞踊アカデミー(後のパリ・オペラ座バレエ団)の監督になり、のちメートル・ド・バレエとなった。ルイ14世にバレエを教えたほか、モリエールのコミック・バレエやリュリ作曲の作品を振り付けた。バレエ史上特筆されるのは、バレエの原則である「足の五つのポジション」を決めたことである。踊り手としても優れたテクニックで有名で、空中での回転をした最初のダンサーといわれる。

市川 雅]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android