ボーイズタウン(英語表記)Boys Town

改訂新版 世界大百科事典 「ボーイズタウン」の意味・わかりやすい解説

ボーイズ・タウン
Boys Town

アメリカ合衆国ネブラスカ州東部の村。E.J.フラナガン神父によって1917年オマハにつくられた孤児収容施設が,西郊18kmに移され,1936年行政的に独立し面積約700haの村となった。少年たちによる自治が行われ,経済的には寄付によって支えられている。1000人の収容能力があり,学校教育施設が完備し,職業教育も行われる。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のボーイズタウンの言及

【フラナガン】より

…第2次世界大戦直後の荒廃只中の日本を訪れ,その得意とする青少年補導の独特の手法をもって,戦災孤児・浮浪児対策に貢献した。アイルランドに生まれ,渡米してカトリック司祭となり,ネブラスカ州オマハに伝道中,浮浪児の非行対策として1917年,少年たちの自治精神による共同体生活を中心とする〈少年の町Boys Town〉を創設した。日本においても,この独自の施設運営をもって,非行少年対策に新機軸を導入しようと努め,社会事業界の注目するところとなった。…

【オマハ】より

…巨大な家畜収容所,精肉加工工場,バター製造工場などがある。フラナガン神父が孤児のために設けた少年たちの自治村〈ボーイズ・タウン〉が西郊にある。また,南郊のオファット空軍基地には,戦略空軍(SAC)司令部が置かれている。…

※「ボーイズタウン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android