ボンネットザル(読み)ぼんねっとざる(英語表記)bonnet monkey

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ボンネットザル」の意味・わかりやすい解説

ボンネットザル
ぼんねっとざる
bonnet monkey
[学] Macaca radiata

哺乳(ほにゅう)綱霊長目オナガザル科の動物。インド半島の南半分に分布し、その北にすむアカゲザルM. mulattaとすみ分けている。スリランカにすむトクモンキーM. sinica近縁である。体毛は灰褐色で、頭頂部の毛が放射状に生えている。体長50センチメートル、尾長55センチメートル、体重は8キログラムになる。植物性食物を中心とする雑食性で、堅い豆を好み、昆虫や鳥の卵も食べる。群れは20~50頭の複雄群で、4~6平方キロメートルの遊動域をもっている。ヒト以外の霊長類では珍しく大人の雄もよく遊びをするという。

[川中健二]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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