ボルゲーゼ美術館
ボルゲーゼびじゅつかん
Galleria Borghese, Roma
イタリア,ローマのビラ・ボルゲーゼにある美術館。 1891年 P.ボルゲーゼの破産により競売にかけられたボルゲーゼ家のコレクションの一部を国家が買上げ,1902年美術館として公開した。ビラは,1613~16年オランダの建築家ヤン・ファン・サンテンが,コレクションを始めた枢機卿スキピオーネ・ボルゲーゼ (1576~1633) の離宮として建てたもの。収蔵作品は約 600点。著名な作品にボティチェリの『聖母子』,ティツィアーノの『聖愛と俗愛』,ベルニーニの『アポロンとダフネ』『ダビデ』,カノーバの『ポリーヌ・ボルゲーゼの像』などがある。
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「ボルゲーゼ美術館」の意味・わかりやすい解説
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「ボルゲーゼ美術館」の意味・わかりやすい解説
ボルゲーゼびじゅつかん【ボルゲーゼ美術館 Galleria Borghese】
ローマにある美術館。名門ボルゲーゼ家の収集に由来するルネサンスとバロックの作品を中心に収蔵する。同家出身の教皇パウルス5世(在位1605‐21)と甥のシピオーネScipione枢機卿はともに熱心な美術愛好家で,1613年ローマ市の北のはずれにあるビラ・ボルゲーゼの広大な庭園中に小邸館を建て,一門の収集をここにまとめた。盛期ルネサンスの名作(ラファエロ《キリスト哀悼》,ティツィアーノ《聖愛と俗愛》)を中心に,シピオーネ庇護下の同時代の芸術家の作品(カラバッジョ《ゴリアテの首を持つダビデ》,ベルニーニ《アポロンとダフネ》)をも含む収集は,17世紀末までに古代美術をも加えてさらに豊かになった。
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