日本大百科全書(ニッポニカ) の解説 ボヤイ(Bolyai Farkas)ぼやいBolyai Farkas(1775―1856) ハンガリーの数学者。ボヤイ・ヤノスの父。ガウスと同じ時期にゲッティンゲン大学で数学を学び、若いころからユークリッドの第五公準(平行線公理)の研究をしていた。しかしついに成果を得るに至らなかったので、息子ヤノスが同じ研究に熱中し始めたとき、自分の苦い経験を顧みて「それだけはやめてくれ」といって忠告した。ヤノスは父の忠告にもかかわらず研究を続けて非ユークリッド幾何学を創始した。ヤノスの研究成果は父ファルカスの著『数学教程』(1832)の付録として公表された。[茂木 勇][参照項目] | ガウス | ボヤイ 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例