精選版 日本国語大辞典 「ボナール」の意味・読み・例文・類語
ボナール
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フランスの画家。セーヌ県フォントネー・オー・ローズFontenay-aux-Roses生れ。法律を学んだのち画家を志し,エコール・デ・ボーザール(国立美術学校)に入学,すぐにアカデミー・ジュリアンに移り,そこでドニ,セリュジエ,ビュイヤールを知り,1889年ナビ派の結成に参加する。はじめ暗い色調で描いていたが,最初の個展(1896)のころから,平坦な色面を主体に都会生活の断面を切りとったものを描く。ここには浮世絵版画の強い影響がある。以後,主題はしだいにいかにも親密な雰囲気をただよわせる〈室内〉,とりわけ裸婦のいる室内に集中していく(このため,ビュイヤールとともに〈親密派(アンティミストIntimistes)〉と呼ばれることもある)。それと同時に,色彩と形態の処理も,光のひびきあいに主眼をおいた感覚的で自在なものになり,1905年から10年にかけて,〈印象主義的〉ともいえる時期をむかえる。冬を地中海沿岸で過ごすようになった20年代半ば以降この傾向はますます強まり,室内の個々の対象よりも,むしろそこに満ちあふれる暖かな光そのものが中心的な主題となる。形態も色彩もこれにあわせて可能なかぎり互いに溶けあい,こうして,あくまでもありふれた室内という形をとりながらも,実は画家自身の内面世界の投影にほかならない魔術的な室内が描かれることになった。ボナールはまた,ポスター,リトグラフ,挿絵においても注目すべき仕事を残し,おもなものとして,《ルビュ・ブランシュ》誌のためのリトグラフ,ベルレーヌ《平行して》(1900),ルナール《博物誌》(1904)の挿絵があげられる。無類のコロリスト(色彩家)であり,最後の印象主義者ともいえるボナールは,その直観的で大胆な色彩処理によってフォービスムを予知していたにもかかわらず,その方向には進まず,美術の潮流とはほとんど無縁のまま,晩年はコート・ダジュールのル・カンネLe Cannetに住み同地で没した。
執筆者:本江 邦夫
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