ボスニア・ヘルツェゴビナ併合問題(読み)ボスニアヘルツェゴビナへいごうもんだい

百科事典マイペディア の解説

ボスニア・ヘルツェゴビナ併合問題【ボスニアヘルツェゴビナへいごうもんだい】

セルビア人の多く居住するこの地方の帰属をめぐる国際紛争で東方問題バルカン問題の一部。同地方は1878年ベルリン会議の結果,オスマン帝国領からオーストリアの支配下に移されたが,1908年オーストリアが条約に違反して同地方の併合強行。これが大セルビア主義をかかげるセルビア人の民族感情を刺激して,サラエボ事件を誘発し,第1次大戦の導火線となった。→ボスニア・ヘルツェゴビナ
→関連項目第1次世界大戦

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

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