化学辞典 第2版 「ボイル-シャルルの法則」の解説
ボイル-シャルルの法則
ボイルシャルルノホウソク
Boyle-Charles' law
ボイルの法則とシャルルの法則を結びつけたもので,一定量(n mol とする)の気体の体積Vは,その圧力Pに反比例し,絶対温度Tに比例するという法則.
PV = nRT
と書くことができる.ここで,Rは気体定数である.この法則は最初,永久気体についての実験から得られた大ざっぱな法則であって,厳密にいえば,この法則にあう気体,すなわち理想気体あるいはこれに近いものは非常に少なく,一般には,実在する気体については近似的にあてはまるのみである.液化しにくい気体で,しかも比較的高温,低圧の場合は理想気体に近い.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報