ホープウェル文化(読み)ホープウェルぶんか(英語表記)Hopewell culture

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ホープウェル文化」の意味・わかりやすい解説

ホープウェル文化
ホープウェルぶんか
Hopewell culture

アメリカイリノイ州オハイオ州に発達した形成期文化 (前 500~後 500) 。東部の墳墓塚文化の伝統ひき,これに北方的な文化要素が加わっている。複雑な埋葬儀礼を行い,縄文土器,細石刃,モカシン靴,台付きパイプ,雲母や銅の装飾品が製作された。また東部から南部にまたがる広大な地域と交易を行い,各地の文化に影響を与えた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のホープウェル文化の言及

【ウッドランド文化】より

…黒曜石,自然銅などの遠距離交易網の存在を示すものもある。この文化は前期(前1000‐前300),後期(前300‐後700)に分けられ,五大湖地方やオハイオ川流域では,前期はアデナ文化,レッド・オーカー文化などに,後期はホープウェル文化,エフィジー・マウンド文化などに代表される。【小谷 凱宣】。…

※「ホープウェル文化」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android