ホークスムア(英語表記)Nicholas Hawksmoor

改訂新版 世界大百科事典 「ホークスムア」の意味・わかりやすい解説

ホークスムア
Nicholas Hawksmoor
生没年:1661-1736

イギリスバロック建築家ノッティンガムシャーに生まれる。C.レン助手を務め,レン没後バンブラーの助手としてブレニム宮殿,カスル・ハワードの建築を行う。自己の作品にはカスル・ハワードの霊廟(1736),ロンドンブルームズベリーセント・ジョージ教会(1730),ウェストミンスター・アベーの西正面の塔の部分(1734)などがある。特異な比例感覚の作品を残したことで,その意義を見直されつつある。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ホークスムア」の意味・わかりやすい解説

ホークスムア
Hawksmoor, Nicholas

[生]1661頃. イーストドレートン
[没]1736.3.25. ロンドン
イギリスの建築家。クリストファー・レン師事。イギリスのバロック建築において最も独創的な建築家の一人。ジョン・バンブラハワード館ブレニム宮殿造営協力。その他の作品にロンドン東部のライムハウスにあるセント・アン聖堂(1714~24),スピタルフィールズのクライスト・チャーチ(1714~29),ウェストミンスター寺院西塔(1734~45)などがある。

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世界大百科事典(旧版)内のホークスムアの言及

【オックスフォード大学】より

J.ギブズによるラドクリフ図書館(1739)は,十六角形平面に円堂を重ねた古典様式の建物。クイーンズ学寮の玄関門(1738)は,N.ホークスムアの作で,吹放しドームを戴き,後期ルネサンスの傑作とされる。創設時のアシュモリアン博物館はウッドThomas Woodの設計だが,現在の建物はC.R.コッカレルによって新古典主義様式で完成された(1845)。…

※「ホークスムア」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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