ホン川(読み)ホンガワ(英語表記)Song Hong

デジタル大辞泉 「ホン川」の意味・読み・例文・類語

ホン‐がわ〔‐がは〕【ホン川】

Hong》ベトナム北部の川。中国雲南省の山地に源を発し、ハノイを経てトンキン湾に注ぐ。全長1200キロ。鉄分を含む水の色から、紅河ともよばれる。旧称ソンコイ川。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ホン川」の意味・わかりやすい解説

ホン川
ホンがわ
Song Hong

ホンハ (紅河) ,あるいはソンコイ Song Coi川ともいう。中国ではユワン (元) 江。中国南部とベトナム北部を流れる川。中国のユンナン (雲南) 省ターリー (大理) 付近に源を発し,同省,次いでベトナム北部を南東方向に流れ,ハノイを経てバクボ (トンキン) 湾に注ぐ。全長約 1200km。主要支流は右岸のダ川,左岸のロ川。ビエッチより下流の沿岸一帯にこの川の氾濫で形成された広大なホン川デルタが広がる。このデルタは肥沃で,南部のメコン川デルタに次ぐベトナムの穀倉地帯であり,人口が稠密なことで知られる。ホン川の流水は 1m3あたり最高 3kgの泥土を含んでおり,しかも流れが山地から急に平地におりてよどむため,泥土の沈積が激しい。このため河床は高く,雨季にはハノイ付近で水面が水田よりも6~10mも高くなり,しばしば洪水を起す。なお紅河の名称はこの泥土の色にちなむ。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ホン川」の意味・わかりやすい解説

ホン川
ほんがわ
Song Hong

ベトナム北部を流れるソン・コイ川の別称

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

山川 世界史小辞典 改訂新版 「ホン川」の解説

ホン川(ホンがわ)

紅河(こうが)

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android