ホバネス(英語表記)Alan Hovhaness

改訂新版 世界大百科事典 「ホバネス」の意味・わかりやすい解説

ホバネス
Alan Hovhaness
生没年:1911-2000

アメリカの作曲家。父はアルメニア人,母はスコットランド人。ニューイングランド音楽院で学び,1942年にはバークシャー音楽センターでB.マルティヌーに作曲を学ぶ。ロチェスター大学イーストマン音楽学校(1956-57)などで教える。60年よりインド,日本,韓国,ソ連などに旅行し,アルメニアやアジアの民族音楽の音組織や楽器を素材とする多くの作品を書いている。作品には25の交響曲(1937-73),オペラエチミアジン》(1946),数多くのコラールなどの宗教曲のほか,管弦楽のための《世阿弥による瞑想Meditation on Zeami》《浮世Ukiyo》(ともに1964),同《そして神は大いなる鯨をつくりたもうたAnd God created great whales》(鯨の声のテープを含む。1970)などがある。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

百科事典マイペディア 「ホバネス」の意味・わかりやすい解説

ホバネス

アメリカの作曲家。マサチューセッツ州アルメニア系の父親とスコットランド系の母親の間に生れる。本名アラン・バネス・チャクマクジアン。ニューイングランド音楽院卒業。自らルーツであるアルメニア,さらには日本やインドなどの伝統音楽を研究し,それらに素材を採った独自の音楽を創造した。代表作として交響曲《神秘の山》《エチミアジン》,管弦楽曲《世阿弥の瞑想》《浮世》《そして神は大いなる鯨を創りたもうた》などがある。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android