ペンク(Albrecht Penck)(読み)ぺんく(英語表記)Albrecht Penck

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ペンク(Albrecht Penck)
ぺんく
Albrecht Penck
(1858―1945)

ドイツの地理学者、とくに地形学者として著名。ライプツィヒ近くのロイドニッツに生まれる。ライプツィヒ大学地質学を学び、その後まもなく地理学を専攻した。ウィーン大学教授を経て、1906年にベルリン大学教授となり、地形学の体系化に貢献し、ドイツ地理学界の元老であった。とくに地形の分類とアルプスの氷河研究の権威であった。1908年、息子のワルターとともにアメリカ、エジプトなどを調査旅行し、1909年(明治42)にはアメリカからハワイを経て来日したことは有名である。主著に『地表の形態学』全2巻(1894)、『氷期のアルプス』(1909)がある。

[市川正巳]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android