ペトロパブロフスクカムチャツキー(英語表記)Petropavlovsk-Kamchatskii

精選版 日本国語大辞典 の解説

ペトロパブロフスク‐カムチャツキー

(Pjetropavlovsk-kamčatskij) ロシア連邦カムチャツカ半島の南東岸にある港湾都市漁業基地ペトロパブロフスク

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 の解説

ペトロパブロフスク‐カムチャツキー(Petropavlovsk-Kamchatskiy/Петропавловск-Камчатский)

ロシア連邦、カムチャツカ州の港湾都市。同州の州都。カムチャツカ半島東岸、アバチャ湾の奥に位置し、漁業基地として知られる。18世紀半ば、ベーリング率いる探検隊が要塞を築いたことに起源する。冷戦時代は重要な軍事拠点だったが、1999年より外国人渡航解禁になった。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 の解説

ペトロパブロフスク・カムチャツキー
Petropavlovsk-Kamchatskii

ロシア連邦東端部,カムチャツカ州の州都でカムチャツカ半島東岸の良港人口19万5982(2004)。大規模な船舶修理工場と漁業コンビナートがあり,ロシア極東の一大漁業基地をなす。住宅建設コンビナートもある。火山研究所があり,千島火山帯の研究と地熱利用発電所建設の基本資料をつくったことで有名。漁業および海洋学の研究機関,教育大学,ドラマ劇場,地方博物館もあり,極東の文化中心の一つとなっている。町は1740年V.ベーリングとチリコフA.I.Chirikovの第2次カムチャツカ探検隊が到着して以後太平洋岸の良港として発展し,19世紀初めには極東の行政・経済の中心地の一つとなった。また海軍基地となり,1853-56年のクリミア戦争のとき英仏連合艦隊を撃破した記念碑が湾の中州の中央に建っている。1917年にペトロパブロフスク・ソビエトができたが,最終的にソビエト権力が確立したのは22年であった。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

ペトロパブロフスクカムチャツキー
Petropavlovsk-Kamchatskii

ロシア東部,カムチャツカ地方の行政中心地。カムチャツカ半島南部東岸,太平洋のアバチャ湾に臨む港湾都市。ビトゥス・J.ベーリングの第2次カムチャツカ遠征隊により 1740年基地がつくられたことに始まる。水産業の中心地で,水産加工,漁網製造,船舶修理などの工業があり,遠洋漁業の基地となっている。教育大学がある。モスクワハバロフスク空路で,ウラジオストク海路で結ばれる。人口 17万9526(2010)。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android