ベームステル干拓地(読み)ベームステルカンタクチ

デジタル大辞泉 「ベームステル干拓地」の意味・読み・例文・類語

ベームステル‐かんたくち【ベームステル干拓地】

Beemster Polderアムステルダムの北約20キロメートルにあるオランダ最古の干拓地。1609年に着工、1612年に完成した。広さは約72平方キロメートルで、塩分が残ったため農地から牧草地に転用された。縦横に走る水路で区画された風景で知られる。1999年に「ドゥローフマーケライ‐デ‐ベームステル(ベームステル干拓地)」として世界遺産文化遺産)に登録された。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「ベームステル干拓地」の意味・わかりやすい解説

ベームステル干拓地【ベームステルかんたくち】

オランダ西部のノルト・ホラント州ベームステルにあるオランダ最古の干拓地。オランダ東インド会社の海外派遣の食料確保のため,風車を利用して水を排出し,干拓地を農地にした。干拓事業のモデルになったが,排水が不十分で土壌に塩分が残ったため農地は牧草地に転用された。17世紀以来の農場道路運河堤防などの景観が保たれているため1999年世界文化遺産に登録された。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android