ベンティミリア(英語表記)Ventimiglia

改訂新版 世界大百科事典 「ベンティミリア」の意味・わかりやすい解説

ベンティミリア
Ventimiglia

イタリア北西部,リグリア州都市。人口2万6373(1981)。西リビエラにあるリゾート地で,フランスとの国境に近い。古代ローマ帝政時代,自治都市として栄えたが,4世紀にゴート族侵攻をうけ,10世紀にはイスラム教徒に侵略された。10世紀末に伯爵領となり,12世紀にコムーネが成立したが,アンジュー家皮切りに次々と領主が変わり,1505年ジェノバ共和国の支配下に置かれた。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ベンティミリア」の意味・わかりやすい解説

ベンティミリア
Ventimiglia

イタリア北西部,リグリア州インペリア県の町。リビエラ海岸の保養地。フランスのニースから東北東へ約 29km,駅は国境の鉄道駅となっている。ローマ時代にアルビウムインテメリウムと呼ばれ,劇場墳墓,城壁跡,舗道などが残る古都が町の東にあり,付近のグリマルディ村に近い洞窟は,旧石器時代遺跡として有名。花卉市場として名高く,12世紀に創建され,のち修復された大聖堂が残っている。人口2万 5221 (1991推計) 。

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