翻訳|benzoin
芳香族ケトールの一つで、2-ヒドロキシ-1,2-ジフェニルエタノンの別名をもつ。ベンズアルデヒドのエタノール(エチルアルコール)溶液にシアン化ナトリウムを加えて煮沸させると生成する。この反応をベンゾイン縮合という。
化学式C6H5CH(OH)COC6H5、分子量212.2、融点137.6~138.6℃(ラセミ体)、沸点343~344℃。無色の柱状結晶。アセトン、エタノール、ベンゼンには溶けるが、水にはほとんど溶けない。分析用試薬として亜鉛の検出に用いられる。アロマテラピーなどに使われている安息香もベンゾイン(英名benzoin)とよばれるが、この化合物とは別物である。
[廣田 穰 2016年2月17日]
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
2-hydroxy-1,2-diphenylethanone.C14H12O2(212.25).C6H5CH(OH)COC6H5.ベンズアルデヒド2分子をシアン化カリウムを用いて付加させてつくる.(±)-ベンゾインは結晶.融点137 ℃,沸点344 ℃,194 ℃(1.6 kPa).エタノールに可溶.(+)-ベンゾインは融点132 ℃.+120.5°(アセトン).アセトン,エタノール,ベンゼンに可溶,水に微溶.フェーリング液を還元し,酸化するとベンジルになる.亜鉛と緑色の蛍光を発する錯体をつくるので,その検出などの分析用試薬として用いられる.[CAS 119-53-9]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...
4/12 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
4/12 デジタル大辞泉を更新
4/12 デジタル大辞泉プラスを更新
3/11 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
2/13 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新