ベルネイ(英語表記)Luís António Vernei

改訂新版 世界大百科事典 「ベルネイ」の意味・わかりやすい解説

ベルネイ
Luís António Vernei
生没年:1713-92

ポルトガルの啓蒙主義者。フランス人を父にリスボンの富裕なブルジョア家庭に生まれ,エボラ大学で神学を学ぶ。1736年ローマに渡り,以後二度と帰国することはなかった。主著《真の学問方法論》(1747)でポルトガルの後進性を指摘し,イエズス会の主導する伝統的な教育法を批判した。同書異端審問発禁となったが,自然科学を重視するその教育法は,59年イエズス会を追放したポンバル教育改革の基本として採用された。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ベルネイ」の意味・わかりやすい解説

ベルネイ
Verney, Luís António

[生]1713.7.23. リスボン
[没]1792.3.20. ローマ
ポルトガルの啓蒙作家。イエズス会修道士。エボラ大学に学び,のちローマで神学博士。ポンバル侯によって外交官に任じられた。ポルトガル語ラテン語の教育に熱心で,正字法の簡略化に尽力。ポルトガル文化をヨーロッパ文化の水準に高める目的で書いた『勉学の真の方法』 Verdadeiro Método de Estudar (1746) などがある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android