ベルセルク

デジタル大辞泉プラス 「ベルセルク」の解説

ベルセルク

三浦建太郎による漫画作品。中世ヨーロッパ的な架空世界で、巨大な剣をもち、黒い武装に身を包んだ隻眼隻腕の剣士ガッツを描く、ダーク・ファンタジー。『月刊コミコミ』1988年11月号、『アニマルハウス』1989年10月号~1992年3月号、『ヤングアニマル』1992年第11号~連載。第6回(2002年)手塚治虫文化賞 マンガ優秀賞受賞。1997年~1998年日本テレビ系列でアニメが放映され、2012年~2013年劇場用アニメが3部作で公開された。2021年に作者が急死したが、スタッフ・関係者により2022年から連載が再開された(漫画:スタジオ我画、監修:森恒二)。

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世界大百科事典 第2版 「ベルセルク」の意味・わかりやすい解説

ベルセルク【berserkr】

北欧神話・伝承上の戦士急戦に際して狂暴になり,ふだんに倍する強さと猛烈さを発揮し,通例その後虚脱状態に陥る。ウールブヘジンúlfheðinnと並んで記され,また同義とされる。ベルセルクは熊björnのシャツserkrを,ウールブヘジンは狼úlfrのジャケットheðinnを着けた男の意。それによって動物の力を得られるとも考えられている。13世紀の史家スノッリ・ストゥルルソンは,ハーラル1世美髪王の親衛兵の一部はベルセルクで,武器をもってしてもこれを傷つけられないと述べている。

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世界大百科事典内のベルセルクの言及

【クマ(熊)】より

…人名や都市名に熊にちなむものが多く,伝説や民話でも熊や熊に変身した人間がよく登場するのはその反映であろう。北欧のサガに現れる,一時の狂騒にかられ人間以上の働きをし刃もとおらぬ狂暴戦士がベルセルクルberserkr(〈熊の皮を着たもの〉の意)と呼ばれるのは,この獣のもつ神秘的な力がのりうつった勇士を表しているのであろう。 民間信仰では熊のたくましい生命力が成長霊とされる。…

【クマ(熊)】より

…人名や都市名に熊にちなむものが多く,伝説や民話でも熊や熊に変身した人間がよく登場するのはその反映であろう。北欧のサガに現れる,一時の狂騒にかられ人間以上の働きをし刃もとおらぬ狂暴戦士がベルセルクルberserkr(〈熊の皮を着たもの〉の意)と呼ばれるのは,この獣のもつ神秘的な力がのりうつった勇士を表しているのであろう。 民間信仰では熊のたくましい生命力が成長霊とされる。…

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