ベスビオ[山](読み)ベスビオ

百科事典マイペディア 「ベスビオ[山]」の意味・わかりやすい解説

ベスビオ[山]【ベスビオ】

イタリア南部,ナポリ南東12kmにある活火山。標高1281m。二重火山で,中央火口直径は約500m。南東約12kmに79年の大爆発で埋没したポンペイ遺跡がある。その後も50回以上の噴火が繰り返され,1845年に世界初の火山観測所がつくられた。1880年には標高800mから火口縁(1200m)まで《フニクリ・フニクラ》で有名なフニコラーレ(索道鉄道)が開通したが,1944年の溶岩流出を伴う噴火で破壊され,現在は腰掛けリフトが運行されている。
→関連項目アペニン[山脈]カンパニア[州]地中海火山帯ナポリプリニウス[小]プリニウス[大]プリニー式噴火ヘルクラネウムポンペイ,ヘルクラネウム,トッレ・アヌンツィアータの考古学地域

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