ヘールの法則(読み)ヘールノホウソク

デジタル大辞泉 「ヘールの法則」の意味・読み・例文・類語

ヘール‐の‐ほうそく〔‐ハフソク〕【ヘールの法則】

太陽磁場極性が約22年周期で反転して元に戻るという法則。その周期は黒点相対数が約11年周期で変化するシュワーベ周期の2回分に等しい。米国の天文学者ジョージ=ヘールが発見した。

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法則の辞典 「ヘールの法則」の解説

ヘールの法則【Hale's law】

太陽活動の周期的変化を表す経験法則.太陽磁場は22年周期で極性が逆転してもとに戻る.この1周期間に黒点周期は2回繰り返される.

出典 朝倉書店法則の辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のヘールの法則の言及

【黒点】より

…黒点の低温なのは磁場が太陽中心からのエネルギーの流れをせきとめているからだと考えられている。
[ヘールの法則]
 標準的な黒点は東西に並んだ正負の磁極をもつ1対として現れ,正負の並び方は北半球と南半球で逆であり,しかも黒点周期ごとに南北半球の現象が入れ代わるという法則で,1925年G.E.ヘールが発見した(図3)。この見地からすると太陽活動の周期は約22年であるということができる。…

【太陽磁場】より

…現在では磁場ぬきに太陽面現象を説明することはできない。
[活動領域]
 彩層が明るく見える領域は100ガウス程度の磁場で覆われ,しかも黒点の場合と同じように正負の磁極領域が東西に接していて,黒点とまったく同じ極性の法則(ヘールの法則)で変化する。黒点のまったく見えない活動領域もあるので,黒点はたまたま活動領域中の異常に磁場の強い場所の現象と考えることができる。…

※「ヘールの法則」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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