デジタル大辞泉
「ヘレナ」の意味・読み・例文・類語
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ヘレナ
Helena
アメリカ合衆国モンタナ州中西部にある同州の州都。人口2万5780(2000)。ロッキー山脈中,ミズーリ川に近いプリックリー・ペア・バレーに位置し,標高1252m。大陸分水界が西方3.6kmにある。肥沃な農牧業地帯,鉱山地帯にあり,政治,商業,交通の中心地で,観光基地としても知られる。地震が多く,1935年の大地震では死者も出た。1864年に金が発見され,70年までにはモンタナ準州で最も重要な都市となり,銀その他の鉱物の開発が進んだが,1890年代前半にはブームも終わった。
執筆者:矢ヶ崎 典隆
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
ヘレナ
へれな
Helena
アメリカ合衆国、モンタナ州中西部、ビッグ・ベルト山脈中の都市で、同州の州都。人口2万5780(2000)。金、銀、鉛などの豊かな鉱物資源と牧畜地帯の中にあり、交通の要地である。また、商業の中心地としても重要で、機械、コンクリート、薬品など各種工業の発達も見逃せない。1864年、現在のメーン・ストリートの場所に金が発見されて町が開かれ、81年より市制が施行された。1875年に準州の州都となり、89年にモンタナが州に昇格してからも、引き続き州都の地位を確保した。市内には、ドイツのケルン大聖堂を模したセント・ヘレナ聖堂をはじめ、セント・ジョーンズ教会、州議事堂など興味深い建造物も多く、近郊のヘレナ国有林が市民のかっこうのレクリエーション地として親しまれている。同市の西にロッキー山脈分水界が走る。
[作野和世]
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ヘレナ
Helena
アメリカ合衆国,モンタナ州の州都。ミズーリ川上流域の,大陸分水界の東麓にある。この地方は 1805年にルイスとクラークの探検隊が初めて通過している。 64年に金鉱が発見され,同年に町ができた。 75年テリトリー (州に未編入の地域) の首都,94年に州都となった。金鉱のブームは 93年までに終ったが,その後ミズーリ川のダム建設 (1900~10) ,第1次世界大戦中の採掘の再開,付近での天然ガスの発見などによって市は盛衰を繰返した。州都としての機能のほかに,農産物,家畜の取引の中心,軽工業の発達が市の経済を支えている。人口2万 4569 (1990) 。
ヘレナ
Helena
アメリカ合衆国,アーカンソー州東部の町。 1800年ミシシッピ河岸に,はしけ用の倉庫ができたことに始り,11年蒸気船『ニューオーリンズ』号の入港後河港都市として繁栄。南北戦争時は北軍の補給基地。現在はおもに綿花,木材を取扱う。第2次世界大戦後はタイヤ,スポーツ用品,婦人衣料などの製造工場が立地。人口 7491 (1990) 。
ヘレナ
Helena
[生]248頃
[没]328頃
コンスタンチウス・クロルスの妃。コンスタンチヌス大帝の母。聖女。熱心なキリスト信者で晩年エルサレムに巡礼し,ゴルゴタに聖堂を建て,キリストが磔刑にあった十字架を発見したと伝えられる。
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