日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
ヘップバーン(Katharine Hepburn)
へっぷばーん
Katharine Hepburn
(1907―2003)
アメリカの女優。5月12日、コネティカット州ハートフォードに生まれる。ブロードウェーの舞台から、1932年『愛の嗚咽(おえつ)』で映画入りした。けっして美人とはいえないが、それまでのハリウッドになかった知性美と、なによりも優れた演技力で長いスクリーン・ライフを続け、アカデミー主演女優賞も『勝利の朝』(1933)、『招かれざる客』(1967)、『冬のライオン』(1968)、『黄昏(たそがれ)』(1981)と4回の記録をもつ。また42年の『女性NO.1(ナンバー・ワン)』以来、スペンサー・トレーシーとは名コンビをうたわれ、『招かれざる客』まで計9本の共演がある。その他の代表作に『フィラデルフィア物語』(1940)、『愛の調べ』(1947)、『アフリカの女王』(1951)、『旅情』(1955)など。1994年の『めぐり逢い』以降は俳優業から離れた。2003年6月29日老衰で死去。
[畑 暉男]
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