ヘスペレチン

化学辞典 第2版 「ヘスペレチン」の解説

ヘスペレチン
ヘスペレチン
hesperetin

(S)-5,7,3′-trihydroxy-4′-methoxyflavanone.C16H14O6(302.27).配糖体ヘスペリジンとして,多くの植物,とくにミカン属の植物の外果皮に含まれるほか,ペルシシン(persicin,C22H24O11,ヘスペレチングルコシド)として,モモPrunus persica L.の樹皮にも含まれる.無色針状または板状晶.融点227~228 ℃.-37.6°(エタノール).λmax 289 nm(log ε 4.27).エタノール,エーテルに可溶,クロロホルム,ベンゼンに不溶.希アルカリ水溶液に鮮黄色に溶解し,酸を加えれば析出する.[CAS 520-33-2]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android